第7回 賢い土地探しのコツA
土地のない人が自分の家を持ちたいと思ったとき、
土地を購入して、自分自身に一番合った家を注文住宅で建てたいと思うのが普通です。
ところが、土地探しを始めると、土地だけに目を奪われがちになってしまいます。
一般の方にとって、最終的な家づくりを想定して土地の良し悪しを判断することはなかなか難しいものです。
なので、つい、建築条件付きの分譲宅地が分かりやすく、結局、自分自身に一番合った家造りを諦める人が実に多いのです。
そのようにならない為に、
できるだけ多くの土地と建築事例を見ることをお勧めします。
事例をたくさん見ていくと、土地を見る時の視点が、だんだん「土地そのものだけを評価する視点」から、
「建った家のことを想像してその土地を評価できる視点」に変わっていくはずです。
土地そのものだけを見ていると、99%の土地は「角地じゃないから」、
「前の道路が狭いから」、「日当たりが良くないから」、「土地の形が悪いから」といった欠点ばかりが目に付いてしまいます。
しかし実際は、欠点が1つもない土地に建てられた家は、ほとんどありません。
それは実際に建てられた家をたくさん見ていくと、だんだん分かっていくはずです。
家が建ってしまった後では、土地の形や日当たりといった土地の欠点がすでに解消されていることが多いため、
一目見ただけでは更地の状態で目立っていた欠点を見つけにくいかもしれません。
でも、「どうしてこの家はこういう形をしているんだろう」、
「どうしてここに窓があるんだろう」という疑問を持ちながら1つ1つの家を見ていくと、
「なるほど土地の高低差を活かすためか」、「なるほど日当たりの悪さを解消するためか」といった、
本来その土地が更地の時に持っていた欠点が浮き彫りにされていくことでしょう。
土地の持つデメリットを感じさせない快適な家造りの例として、
◆高低差のある土地
道路より土地が低い、または高い土地です。
土地と道路をつなぐ擁壁が、建物を計画する上で最大の「やっかい者」です。
擁壁を壊す必要がある場合には、取り壊しの費用、造り直した時の費用を想定しておかなければなりません。
そのまま擁壁を利用する場合は、確かな構造かどうかを調べておく必要があります。
いずれにしても、家づくりの依頼先と相談した上で土地の購入を進めることがポイントです。
<活用のヒント>
高低差を利用することができるため、ガレージや地下室を造る場合は、平らな土地に造るのと比べて工事費を安く抑えられることがあります。
また、もともと土地の価格が安いため、建築費にコストがかかったとしても、トータルでは総予算に収めることができる場合があります。
◆狭小地
10坪台、またはそれより面積が小さい土地です。
広い土地よりも、当然間取りの自由度は低くなってしまいます。
建蔽率や容積率、斜線制限等の建築規制を細かく検討し、いかにその土地を最大限に活かすことができるかが最大の問題になります。
<活用のヒント>
容積率が高ければ、土地が小さくても必要な建物面積を確保できる場合があります。
また、容積率が低くても、地下室やロフトの緩和を受ければ、計画が成り立つ可能性があるかもしれません。
小さく部屋を仕切らず、オープンな間取りにする、階段を壁で囲わない、
テラスなどの外部と室内をデザイン的に連続させるなど、
設計の工夫次第では実際の面積以上に広々とした空間を得ることができることもあります。
◆細長地
間口と奥行きの比率が極端に異なる土地です。
土地の大部分が隣地と接するため斜線制限や隣家の高さ、配置の影響を受けやすくなります。
また、周囲の建物の影響をまともに受けやすく、日当たり、プライバシーの確保が難しくなります。
<活用のヒント>
周辺の建物の影響を受けづらいプラン、つまりその土地の中だけで完結する建物のプランを考えることが重要です。
周囲の視線をさえぎる塀を建てたり、窓の配置を工夫すれば、プライバシーを確保することができます。
中庭や吹き抜け、トップライトを造れば、光や風を取り入れることも可能です。
◆旗竿地
土地が旗竿のような形をした土地です。敷地延長、路地状敷地などとも言われます。
隣家に接する面が多くなるため、細長地の場合よりもさらに周辺の建物の影響を受けやすくなります。
路地状の部分は実質上建物を建てるのが困難なため、敷地全体を有効に利用することができない場合があります。
また、道路に最低2メートル以上接していない土地では、建物を建てることはできませんので注意が必要です。
<活用のヒント>
路地状の部分を駐車スペースにしたり、玄関アプローチとして工夫することで、敷地全体を有効に利用することができるかもしれません。
周辺の建物の影響を受けづらいプラン、つまりその土地の中だけで完結する建物のプランを考えることが重要です。
周囲の視線をさえぎる塀を建てたり、窓の配置を工夫すれば、プライバシーを確保することができます。
中庭や吹き抜け、トップライトを造れば、光や風を取り入れることも可能です。
そこで、家づくりの依頼先に、購入することが確実でなかったとしても、
具体的な候補地をあげて相談してみることをお勧めします。
その土地で計画した時のアイディアや、計画上の問題点など
「土地を決める上での判断材料」を聞くことができるはずです。
例えば、「買おうか買うまいか迷っている土地がある」、
「この土地か、あの土地に絞れているが判断がつかない」という具体的な候補地を
あげて相談することができれば、
実際にそこで計画をする際のアドバイスを受けながら土地を検討することができます。
こうした会話の中から得たアドバイスは、土地選びの判断基準となります。
賢い家造りネットセミナー
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第7回 賢い土地探しのコツA
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第9回 金融機関の審査を有利にする賢い住宅ローンの借り方
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