第3回 地震に強い家を建てるコツA
地震に強い家を建てるコツの2回目として、建物全体の形状や、重量に耐える構造材の選定方法、
及び、地震・台風に耐える壁や床の計画について説明します。
3.建物の形状
建物の平面は、耐震的になるべく単純なものが好ましい。複雑な平面の建物では建物全体が一体化せず、
それぞれの部分の振動特性の違いから地震時に境界部分(入隅部分)に被害を受ける事が多い。
建物の立面も、なるべく単純で均整のとれたものが望ましい。階数が部分的に異なると、
重心や風圧面積が偏る為、地震時・強風時に偏心力を受けやすい。各階で剛性が異なると、
剛性の低い階に変形が集中しやすい。
やむを得ず、建物の形状が平面的または立面的に均整に取れない場合には、剛性率、偏心率等の
確認を行い、各階の剛性が極端に異ならないようにすると共に、剛心と重心との不一致により、
偏心力を受ける事のないように耐力壁(筋交の入った軸組または所定の面材を釘打した軸組をいい、
地震力や風圧力により生じる水平力に抵抗する壁のこと)の配置をバランスよく計画する。
4.鉛直荷重に対する計画
鉛直荷重(建物自体及び積雪や家具などの重力)が無理なく地盤まで伝わるように、
力の伝達経路が明快な骨組の形式及び配置を計画する。荷重が各骨組に均等に分担されるように、間隔を出来るだけ
等しくする。柱は、平面的に出来るだけ均等に分布するように配置し、上階の柱の下には出来るだけ柱を設けるように
する。やむを得ず、上階の柱を梁や桁で受ける場合には、柱を受ける梁がクリープ等により大きな変形が生じないように
スパン・断面寸法等に十分に注意する。
5.壁(鉛直構面)の配置
壁(筋交の入った軸組または所定の面材を釘打した軸組のこと)は、
地震力や風圧力により生じる水平力に抵抗する要素である。
各階に作用する水平力がその階に配置された壁の許容耐力の総和を上まわらないように設計するだけでなく、
壁が偏在することなくバランスよく配置する必要がある。特に、壁線間の距離が大きい場合や、大型の開口を
設ける場合は、建物の重心と剛心との偏りを調べ、偏心が起きないように壁の配置を計画しなければならない。
一般に床板が剛である場合、各階の水平力は各階で処理する事が可能であるが、実際には木造の床板は
必ずしも剛でないため、上下の耐力壁線はできるだけ一致している事が望ましい。
従って、上階の耐力壁の下部には下階の耐力壁を設け、上階の耐力壁または柱を設け、上階の耐力壁が
水平力に対して有効に抵抗する事が望ましい。
やむを得ず上階の耐力壁の下部にこれを
支えるものがない場合には、耐力壁の下部に耐力壁より受ける水平力および鉛直力(モーメント)に対して
有効な横架材を設ける事が必要である。
なお、剛性の高い床であっても、耐力壁線間隔は8m以下、耐力壁で囲まれる面積は40u以下を目安とする。
5.床・小屋組(水平構面)の計画
地震力や風圧力等の水平力が各耐力壁に均等に伝わるためには、屋根や床の面内せん断剛性が十分
剛である必要がある。床や小屋組は、耐力壁線の間隔に応じて、一定以上の強度が求められる。
一般に吹き抜けを設けると、床の面内せん断剛性が低下するばかりでなく、床面の開口端部に応力が
集中するため、開口部の周囲等を補強し応力がスムーズに伝達されるようにする。
賢い家造りネットセミナー
第1回 注文住宅の依頼先の選び方
第2回 地震に強い家を建てるコツ@
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第7回 賢い土地探しのコツA
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第9回 金融機関の審査を有利にする賢い住宅ローンの借り方
第10回 後悔しない家造り
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